店長という訓練を通じて感じたこと

皆さん、こんにちは。Kaien秋葉原サテライトの訓練生です。
雨天が続き青空が懐かしくなってきた昨今、いかがおすごしでしょうか?

私は今年の1月からKaien秋葉原サテライトで「オンライン店舗こしょこしょ秋葉原」に所属し、就労に向けて訓練をしており、この5月から店長業務を勤めています。店長という重要な立場を体験できるのは、Kaien就労移行支援の訓練の特徴の一つです。

店長の業務は、まず毎日朝一でメールに届いたお客様の注文を確認するところから始まります。注文は「こしょこしょ」の訓練に携わっているメンバー全体で共有するためホワイトボードに書き写し、始業ミーティングで注文を受けた書籍の梱包作業の担当を決めるほか、その他の検品登録や出品といった各業務の作業分担を伝達します。主体的に業務連絡を発信するのは苦手でしたが、少しずつ慣れてきたと感じています。

訓練中は、仕事の割り振りや検品のチェックなども、店長が責任を持って行わなければいけません。その際はメンバーの人たちの名前を一人ずつ丁寧に呼びかけ、作業が終わったメンバーには迅速に次の指示を割り振っていきます。また見学者対応や経理書類の確認、他拠点との定例会議の司会なども、店長の役割となります。

私は店長を始める前まで、指示された業務に従って教えられたことをこなそうと神経を研ぎ澄ましてきました。しかし、店長になってからは私が周囲のモチベーションや目的意識、ひいては「こしょこしょ」全体の運営や作業の進行状況を見渡して纏めていく立場となりました。
言葉ひとつ挙動ひとつを同僚に観察されている自覚からか、普段よりも自分からコミュニケーションを深めていこうと努力している自分自身に、これまで知らなかった新しい側面を見出した気がします。人を頼り、信頼し、仕事を託していく立場というのは、文面では伝えきれないほど学ぶことがあふれています。

このように今は努めて、店長業務を通じて人間性を高めていくと同時に、この体験が人との円滑な付き合いにつながるということを確信しています。これからも「こしょこしょ」の訓練によって、ゆくゆく勤めることになるであろう企業でも上司や同僚の方々について、理解を深められるようにしていけたらと考えています。