おすすめの一冊『宙わたる教室』

こんにちは。Kaien新宿の訓練生で、「こしょ こしょ しんじゅく」のメンバーです。
季節の変わり目ですが、皆様お身体に変わりはないでしょうか。
今回は自分が実際手に取ってみて、心がじんわりとした本をご紹介しようと思います。
タイトルは『宙わたる教室』です。
著者:伊予原新/出版社:文芸春秋
2023年10月30日 第一刷発行
2024年9月10日 第五刷発行

物語の舞台は、年齢も事情もばらばらな生徒たちが通っている定時制高校。
色々な事情や過去を抱えた生徒たちの前に、少し変わった理科の先生が現れることで物語が動き始めます。
先生と生徒たちは、「科学部」を作り、ある壮大な挑戦をすることになります。
それは、なんと!
火星のクレーターを教室で再現する実験!
……滅茶苦茶ですね。笑
科学的な表現に目がいってしまいがちですが、この本の本当の魅力は、科学ではなく、過去に縛られていたり、自信がなかったりしていた生徒たちが、風変りな理科の先生と共に、お金も設備も足りない中で、アイデアを出し合い、最初はたいして会話もなかった他人同士だった生徒たちが心を通わせていくところにあります。
壮大なことにチャレンジする話ではありますが、決して特別な人たちの話ではありません。
人生がうまくいかなかった、遠回りしてしまった、そんな風に感じている人にこそ響く話だと思います。
この本は、第70回青少年読書感想文全国コンクール(高等学校の部)の課題図書にもなっており、高校生を始め、あらゆる世代の方から共感の声があがっています。
そして、2024年には、窪田正孝さん主演でドラマ化もされており、話題にもなりました。
著者の伊予原新先生は、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学を専攻しており、学位は博士です。
富山大学理学部に助教として勤務していたこともあり、先生自身も理学を学ばれていました。
そうしたご経験から、科学に精通した表現が豊かであり、そこに少し切なくもあたたかい物語が重なったことで、多くの共感や賞賛が集まったのだと思います。
そして、2025年に『宙わたる教室』は、第5回読者による文学賞を受賞しています。
そんな魅力たっぷりの一冊を是非、手に取って生徒たちの挑戦を見届けてください!
「こしょ こしょ しんじゅく」では、メンバー全員で、ひとつひとつ手作業で清掃から出品まで行っております。
きっとお気に入りの1冊が見つかるはずです。
是非、探してみてください!
今後とも「こしょ こしょ しんじゅく」を何卒よろしくお願いいたします。






