ブログ記事作成に際して私たちの心がけ

皆さん、本の引用について正しい知識をご存知ですか?

もちろん、大学で論文を書いた経験のある人なら「知っている」かもしれません。論文では気を付けていても、ブログやSNSではつい気軽にいつかどこかで見聞きした「誰かの言葉」を拝借してしまい、どこまでが「誰かの言葉」でどこまでが「自分の言葉」なのか判別しにくくなっている事もあるかもしれません。

それどころかその言葉を誤解した人が「Aさんの本に書かれていた」「Aさん説」などと述べると、Aさんにしてみれば「自分はそんなこと言っていない」ということになりかねません。

そこまで極端な話に発展せずとも、

自作の言葉を公に出版した著者にはそれらを保護する権利があります。

Kaienブログでは、商品として本を紹介することもあります。

そんな時に私たちは「本の著者が書いた言葉」と「ブロガーの感想や印象」をはっきり区別することで、著者の権利を守ることを心がけています。そのために、先日Kaienの訓練で引用に関するガイドラインを作成しました。

その中で紹介する正しい引用の一例がこちらです。

(注5)引用における注意事項
 他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。
(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条)
(参照:最判昭和55年3月28日 「パロディー事件」)

文化庁 著作物が自由に使える場合 (2020-12-25時点)より

この引用では
(1) 正しい情報を得るために著作権を整備している機関からの引用が必要です。
(2) WordPressの引用ブロックを使用して引用部分を区別しています。
(3) 正しい引用を説明するために基本注意情報を引用しています。
(4) 文化庁のページであることをリンクとともに明示しています。
このように注意すれば引用することができます。他にも注意しなければいけないことがいくつかありますが、商品紹介で注意すると良いのは他サイトなどでの引用は別の契約の元でされている可能性です。引用の引用はしないようにすることで避けることができます。