Kaienでの新しい挑戦~ブログバナー作成裏話~


私は元々物を造るのが好きが高じて美術方面の学歴を持っていましたが、体力面での不安定さからプロとして本職にする自信がなく就労支援に通うことにしました。

 しかし、事務作業訓練で私の作成したプレゼン資料が視覚的に評価された事をきっかけに、担当上司からクリエイティブコースの訓練を提案されます。最初はあくまでも趣味と割り切っておりましたが、実際にバナー作成訓練を行って見たところ、デザインをする楽しさに気づき始めたのです。

初めてのクリエイティブコースの面談で得た評価は「荒削りだが訴求力がある」この言葉は私に勇気を与えました。そして、kaienの運営する就活サイトのバナー作成を実質2週間で10案考案する事を提案されます。これはグラフィックデザインが未経験の私にとって質、納期共に大きな挑戦でした。

 その日の内に既存の転職サイトのバナーなど先行事例を確認しますが、具体的なシンボルやイメージが多岐に渡り、何を作れば良いか絞れません。

ロゴやサイトの配色は参考に出来るものの「利用者は何を必要とするか」が見えてこないためキーワードが浮かばないのです。

そんな時、kaienその物の5つのサポート方針が大きな参考になりました。そこから逆算し「既卒」「新卒」それぞれをターゲットとすることで、2✕5の10案以上のキーワードを着想する事が出来るようになり、制作する上で大きな手がかりになりました。

しかし、ここで腰痛が悪化してしまい、PCの前で長時間作業できなくなります。これでは毎日一案考えるペースでは間に合いません。なんとかスマホで文字は打ち込めるのでイメージの検索と仕様要件の確定をすすめていました。偶然とはいえ、少し無理に決めたキーワードから明確なイメージを描く時間があった事は後にプラスに働いたと思います。

 次の週、腰痛が回復し作業できるようになりました。イメージが出来ているのでラフはかなり明確に進みます。構成やタイポグラフィなどはほぼ流用出来るので順調に進み、このまま順調に終了するのかと思われました。 しかし、検索時に有効かと思われたフリー画像はダウンロード出来ない物であったり、実際に組み合わせてみると光の角度や色合いにムラがあるためイメージ通りにならないなど、制作前に予想していた時よりも自作する必要がある素材が多いことが分かりました。

 とりあえずIllustratorでパスイラストを一枚作成するも、もともと絵心が無いため修正に時間がかかってしまいこのままでは締め切りに間に合わない可能性が濃厚になってしまいます。さらにはこのタイミングで体調が崩れ、ほとんど動けなくなってしまいました。

 しかし、ここで私自身が個人的に学んでいた3DCGが役に立ちます。権利関係に気をつければイメージどおりの画像が自由自在に作成可能なツールとして直接または間接的に応用すれば遥かに良質な画像が生成出来る、そう思った時に糸口が見えた気がしました。

工夫を重ね、一日数時間の作業ながら2案以上造る体制で最終週を迎えます。ここに来て再びアイディアが浮かびIllustratorだけのイラストも満足のいく物が増えてきました。 こうして締切りよりも若干早くすべての課題を完成させ、二回目のクリエイティブ面談でも「訴求力が凄い」と評価を頂きました。しかし、構成やタイポグラフィ等はまだまだ詰めが甘いところがあるとも評価され今後の研鑽の必要性を感じました。

現在私はクリエイティブコースの仲間たちにランキングとして評価をいただく立場です。どんなランキングなるのかは分かりませんが、こうして発表する場を持てた事、そしてチャレンジした実績そのものが今後かけがえのない財産になるでしょう。そんな思いで学んで行きたいです。