無料の3DソフトBlender講座~本のつくりかた~

早いものでもう師走となりましたが、皆様身体の調子はいかがでしょうか?
代々木J2所属、蕎麦好きの訓練生です。

さて、今回は私が訓練で使っている無料ソフト「Blender」を紹介させていただきます。

作製画像

「Blender」とは、誰でもインストールし使うことができ、プロも使用しているモデリング無料ソフトです。

上記の画像は、1枚目を参考にしつつ、「Blender」を使い2枚目を作成いたしました。

一見、複雑で難しそうに見えますが、机、椅子、ベッド、棚…というように1つひとつの作品の寄せ集めでできています。

つまり、初心者でも時間をかければ、このレベルの作品はできてしまうということです。

とはいえ、いきなり複雑なものを作ることはオススメしません。
まずは、机や本などの小物を作って楽しんでみましょう。
(因みに私が初めて作ったのは机でした)
ここでは3ステップに分けて、本の製作方法をご紹介させていただきます。

※Blenderのインストールについては、各自お調べお願いいたします。

Step.1 モデリング編

Blenderを開くと、はじめに立方体が用意されています。

この立方体は使わないので、
立方体をクリック→[X]キー
で、削除しましょう。

 

 

 

 

 

[Shift+A]キー→メッシュ→円柱
で、円柱を作成します。
※この時、左下に「円柱を追加」というプルダウンが出現します。

「円柱を追加」を押し、
「ふたのフィルタイプ」を「Nゴン」から「なし」に変更してください。

上下の面が消えたら成功です。
次に円柱をクリックし、
[R]キー(回転)→[X]キー(X軸に沿って)→90(90度に)
と押し、「X軸に沿って90度に回転」させます。

 

 

 

 

[Tab]キーを押すと「編集モード」という画面に切り替わります。
「編集モード」の右にある、黒い■に四角が合わさったアイコンが選択されていることを、確認してください。
これは、「頂点を選択」という意味です。
ちなみに中央は、「線を選択」右は、「面を選択」という意味になります。

今は「頂点を選択」を使います。

 

 

 

 

 

 

 

右上にあるXYZとかいた軸のうち、「-Y」を押します。
これは「-Y」の方向から「真っ直ぐ見る」ことができる便利なボタンです。
他にも、真上からみたければ「Z」を、真横は「X」を押せば見ることができます。

ここで右半分を選択するために、円柱を半透明にする必要があります。
なぜなら、半透明にすることで奥側の頂点までしっかり選択されるからです。

[option+Z](windowsはalt+Z)キーで半透明にしたら、
ドラッグして選択してみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

選択できたら、
[X]キー→頂点
で、頂点を削除します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上下の頂点をドラッグして選択し、
[G]キー(移動)→[X]キー(X軸に沿って)
を押し、お好みで伸ばしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「線を選択」ボタンを押し、オレンジの線の部分を、ドラッグで選択します。

[G]キー(移動)→[Y]キー(Y軸に沿って)
を押し、こちらもお好みで伸ばしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

オレンジ色の線と、白くなっている線を選択します。
片方を選択したら、もう片方は[Shift]キーを押しながら選択できます。
できたら、[F]キー(面を張る)を押し、面を張りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらにドラッグしオレンジ色の線を選択し、[F]キーで面を張ります。
反対側も同じように、面を張りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[option+Z](windowsはalt+Z)キー
を押し半透明を解除したら、[Shift]キーを押しながら、3面を選択しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[I]キー(面を差し込む)を押し、面を差し込んでいきます。
※それぞれの面に面が差し込まれてしまう場合、その状態でもう一度[I]キーを押しましょう。
面を差し込んだらクリックで確定し、
[E]キー(押し込み)を押します。

この時、
[option+E](windowsはalt+E)キーを押すとメニューが出るので、
「法線に沿って面を押し出し」を押します。
これにより、本の内側に沿って押し出すことができます。

 

 

 

 

このように押し出せていれば、成功です。
お好みの位置でクリックし、確定させましょう。
できたら、[Tab]キーを押し編集モードを解除します。

 

 

 

 

 

 

 

 

本の形は完成しましたが、よく見るとカクカクしたところがありますね。
右クリック→「スムーズシェード」を押し、なめらかにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに、右のリストの中から緑色の三角形のアイコンを選択し、「ノーマル」の中の「自動スムーズシェード」にチェックを入れましょう。
これにより、なめらかなところはなめらかに、カクカクしたところはキリッとさせることができます。

これで形は完成です!
形を整えたい場合は、
[S]キー(拡大縮小)で大きさを調整したり、
[S]キー(拡大縮小)+[Z]キー(Z軸に沿って)で厚みを変えたりしてくださいね。

次は、色を塗っていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

Step.2 色塗り編

さて、色塗りに入ります。
右上のオプションの上にある丸いアイコンを押しましょう。
見え方が変わると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

右上のリストから「Light」を選択し、下のリストから緑の電球アイコンを押します。
デフォルトではライトの種類が「ポイント」になっていると思うので、隣の「サン」に切り替えてみましょう。
すごく眩しくなると思うので、「パワー」を1000Wから、5Wに変更します。

 

 

 

 

 

 

 

右上のリストから「Cylinder」を押し、下のリストから赤い丸いアイコンを押します。
「新規」ボタンを押したら、「ベースカラー」を押し、好きな色を選んでみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、本の紙の部分を染色します。
本を選択したら、[Tab]キーで編集モードに入ります。

[Shift]キーで紙の部分を選択したら、「Material.001」とある右の「+」を押します。

 

 

 

 

 

すると、「Material.001」の下にさらにマテリアルが追加されるので、「新規」を押しましょう。
先ほどと同じように、ベースカラーを決めます。
紙の色なので白色のままでも良いですが、若干黄色に寄せると味が出るのでおすすめです。
ベースカラーを決めたら、最後に「割り当て」を押しましょう。

選択した箇所が染まっていれば成功です。

 

 

 

 

 

本だけだと少し寂しいので、床も配置しましょう。
[Shift+A]キーでメニューを出し、「メッシュ」から「平面」を選択します。
平面をクリックした状態で、
[S]キー(拡大縮小)→100と押すことで、100倍の大きさに広がります。

できたら、右上のX軸(赤)かY軸(緑)の丸いところを押し、横から見た状態にします。
平面を選択した状態で、
[G]キー(移動)→[Z]キー(Z軸に沿って)を押し、
本の下に移動させましょう。

床も好きな色に染めたら、最後はカメラの設定です。

Step.3 カメラの設定

右上の「Camera」を押し、すぐ左のビデオカメラのアイコンを押すと、「この画角で撮影しますよ!」という枠が出ます。

右列のプリンターのようなアイコンを押すと、画像のように1920px、1080pxと出るので、今回は、どちらも1080pxにして正方形で撮影しましょう。

 

 

 

 

次に、[N]キーを押すと、画像右のような項目が出ますので、「カメラをビューイング」にチェックを入れましょう。
画角が移動できるようになるので、[Shift]キーを使い移動しながら、お好みの画角に納めてみてください。

(右のリストで「Camera」を押すと出る、緑のビデオカメラのアイコンを押し、シフトXやYを押しても同じように調整できます)

 

 

 

 

仕上げに、右のカメラのようなアイコンを押し、「レンダーアイコン」の項目から、「Eevee」を「Cycles」に変更しましょう。画像がより鮮明になります。
後は、画像として抽出するだけです。

 

 

 

 

 

上のファイルや編集の並びの中から、「レンダー」を押し「画像をレンダリング」を選びます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

画像の抽出が始まります。
小さな画面が出てきて、上の文字列が激しく動きますが、しばらくして止まったら完了の合図です。
「画像」を押し、「名前を付けて保存」で完成です。

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。
沢山のキー操作が出ましたが、何度も使うキーばかりなので、自然と覚えてくると思います。
ご要望があれば、他の家具の作り方も掲載いたします。
Blenderの楽しさ・魅力が少しでも伝わったら嬉しいです。

ここまでご覧いただき、誠にありがとうございました。