マイナーリーグバナー投票結果のご紹介

皆様初めまして。
ブログチームの訓練生です。
伝わりづらい部分もあるかもしれませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
今回は初めての記事作成とのことでマイナーリーグのバナー作成を行い、チームの皆様に投票していただきました。いろいろな意見を聞くことができ、私自身いろいろ考えさせられました。
以下、投票の結果をいただいた感想と共に、私がどのようなコンセプトで制作したのかをご紹介していきます。
⏩製作者による説明文
- キャッチコピーの説明
- デザインの説明
1位(43.75%)
『あなたの個性を、強みに変える会社。』
コンセプト
- 人によると思いますが、神経発達症(発達障害)の特性上、得意・不得意の差が激しい方もいらっしゃると思います。得意も不得意なことも一つの個性と考えて、できないことを責めるのではなく、努力しても直せない部分は職場の担当者に理解してもらいつつ得意な分野にフォーカスを当てて会社で働けるようにという思いを込めて作成しました。
- 全体的に黄色の類似色と無彩色でまとめました。黄色から連想されます、「明るい、希望、発展」をイメージとして、キャッチコピーの下にはポップなイラストを添えて、全体的に重くなく、明るく前向きな気持ちで臨めるような就職活動であってほしいという想いで作成いたしました。
投票していただいた方の声
「デザインもメッセージもやわらかく、接しやすいものだから。」
「伝える内容の文言が見やすい。」
「こちらはむしろいい意味で障碍者向け(*原文のまま)のバナーと感じないに票を入れました。障害のある方の中には、長年一般就労で働いていたもののある日診断を受けて障害があることを受け入れられなかったり、家族や周囲からの偏見によって障害者向けの転職サイトを利用しずらい方もいるため、こういったバナーであれば利用したいと感じる方も多くいらっしゃるだろうなと感じました」など。
2位(18.75%)
『マイナーリーグが選ばれる3つの理由。』
コンセプト
- マイナーリーグを使用するメリットを「清潔、誠実、信頼」という3つのポイントにまとめ、一目でわかるように作成しました。
- 「マイナーリーグにしかないサービス」という特別感を、高級感のあるイメージやベースカラーを青色にして表現しました。
投票していただいた方の声
「スタイリッシュで分かりやすく、バナー広告らしさがあった。」
「パッと見た印象として、この中で最も洗練されていると感じたから。 普段の生活で目にする様々な企業バナーの中に混じっても馴染むように思う。色味は青/白/金の3色と少なく配置もシンプルながら、安っぽい印象を受けないのも良い。 遠目でも「3つの理由」という大きな見出しがバナーを見た人の興味を惹き、バナー下部の詳細なアピールポイントへの視線誘導になっている。(※ただ、そこのフォントサイズがやや小さすぎて読みにくいかもしれない) また、障がいのイメージを反映した”凹凸”をフレームとして使い、無理なくデザインの中に落とし込んでいる。」など。
3位(12.5%)
『“得意”なことを、仕事にしよう。』
コンセプト
- こちらのキャッチコピーはよくある文言かもしれませんが、個人的に好きなので採用しました。 シンプルに自分に言い聞かせている言葉をそのままバナーのキャッチコピーにしました。努力して苦手なことを克服するのも良いですが、自身で分析した得意分野で仕事をしたほうが、人生楽に生きていけるのではないかと思いました。例えば、コミュニケーションや臨機応変な対応が障害特性上難しいのであれば、そういったものが必要とされる営業職に着くよりも、事務やプログラマといった職が向いているのではないかと思います。
- このバナーは某求人サイトのデザインを参考に作成しました。リクルート姿の男女がスマートフォンを片手にいかにも転職活動をしているかのような写真を2カラムで配置し、写真を下のほうに手書き風のフォントで記載することで、私自身の思いを文章に綴っているような気持で作成いたしました。全体的にブルー系でまとめ、「誠実、清潔、落ち着き」をイメージしました。
投票していただいた方の声
「要素がまとまっており見やすい、手書きフォントで親しみを感じる。」
「転職サイトらしさがあったから。」など。
同率3位(12.5%)
『長―く働ける職場に出会える』
コンセプト
- 今回のバナーはマイナーリーグの求人サイトの強みに対し結局どういうサイトなのかを一言であらわすとどうなるのかを考えた結果、このようなキャッチコピーになりました。
- イラストに吹き出しを足し何らかのバックボーンを連想させる様な文言で利用者の想いを代弁させています。また、同じような悩みや不安を感じている方に対して、なぜその悩みがマイナーリーグを利用することで解消できるのかなどを、手短に要点だけをまとめることで「もっと詳しく知りたい」と思うような窓口的なバナーにしました。全体的にはポップなデザインで、あまり重くなりすぎないように心がけました。
投票していただいた方の声
「お悩みが具体的に表現されているので最も障がい者向け転職サイトらしいと思いました。」
4位(6.25%)
『個性を伸ばし、苦手を言語化できる会社』
コンセプト
- 苦手なことは、はっきり苦手であると伝え理解してもらい、得意なところを伸ばしてもらえるような会社が障害者雇用の会社であってほしいという想いで作成いたしました。
- 文字列に少し工夫をし、伝えたい文字やキーワードを大きくしたり色を変えています。ベースカラーに赤を使い「自己主張、活気、情熱」をイメージしました。
投票していただいた方の声
「苦手を言語化っていうフレーズが安心感を与えてくれるのと、デザイン的に一番見やすくまとまっていると感じました」
同率4位(6.25%)
『突き抜ける力。』
コンセプト
- 特定の物事に対して、強いこだわりと興味を示す。高い集中力を発揮し、細部まで丁寧に作業ができる。反復作業が苦にならない―――神経発達症(発達障害)、主にASD(自閉スペクトラム症)には、このような特性がよく見受けられます。その特性を活かし興味のあることをとことんまで突き詰め、専門性のある業種(主に経理事務、プログラミング、WEBデザインなど)で専門的スキルを高め続けたい方をターゲットにこのバナーを作成しました。
- 突き抜けるイメージを前面に出したいと思い、尖ったイメージで作成しました。
投票していただいた方の声
「作り手の思いが最もよく表れていると思ったから。」など。
5位(0%)
『固定概念を壊せ!!』
コンセプト
- 「固定概念」とは何のことなのかよくわからないという意見がありました。ここでいう「固定概念」というのは一人ひとり違うものなので、今回は抽象的な表現になりました。例えば「~する事は常識だ。~ができない人間は常識外れだ。」など幼少時代の教育やマナーに囚われたり、障害特性上それができないと「できない自分はダメだ。」と自己肯定感が低くなられる方がいらっしゃるのではないでしょうか。その考えが社会人になっても、根強くトラウマとして潜在意識にあり続けると、2次障害に発展していく可能性があります。そのようなときに、一つの概念に固執するのではなく、多様な考え方を柔軟に自分に都合の良い考え方に書き換えて、前向きな思考で生活してほしいという想いで作成いたしました。
- 全体的に、「派手、活動的、強烈、情熱」をテーマに作成いたしました。破壊的なキャッチコピーということもあり、キャッチコピーをグランジ加工に施しました。
【終わりに】
今回のアンケート結果では、イラストや写真などの表現が一般求人向けのデザイン色が目立ち、メッセージやイメージ(イラスト&写真)では障害者向けのバナーとは伝わらないと言う意見が多く寄せられていました。
確かに障害者向けを連想させるような写真やイラストではないと思います。今回私が作成したバナーのコンセプトは「”一見すると健常者に見える”が”いくつかの配慮が必要である”という『対比』を持たせることで、神経発達症(発達障害)とは目に見えない障害であることを明確にさせる。」ということです。障害特性上苦手な部分に対し配慮やサポートを受けることができれば、健常者と変わらず働くことができるという想いから、一般的によくある雰囲気のデザインにしました。
神経発達症(発達障害)という広い枠の中でピンポイントに求職者に刺さるキャッチコピーを考えるのは難しく、普遍的に伝わるようなキャッチコピーを作るようにしよう、という私なりのコンセプトがありました。それもあり、ありきたりなキャッチコピーになってしまったことは申し訳ないと思います。
いろいろ賛否両論あると思いますが、いろいろな意見を聞けてとてもよかったです。アンケートに答えてくれた皆様、ありがとうございました。今回は貴重な体験ができました。