面白いゲームとは(5)ゲーム紹介動画の制作工程と工夫したポイント 【黒猫ミカエルと最後の祝福】開発体験記

今回、ゲーム紹介用の動画制作を担当し、企画から編集、仕上げまで一連の工程を経験しました。
単に映像をつなげるのではなく、「初めて見る人にどうすればゲームの魅力が伝わるか」を常に考えながら制作を進めています。

構成・絵コンテ作成について

制作の最初の段階では、動画全体の構成設計を行いました。
ゲームトレイラーは、視聴者が短時間で内容を判断することが多いため、冒頭数秒で興味を引けるかどうかが重要になります。そこで、最初にゲームの世界観やストーリー性が一言で伝わるような構成を意識しました。

構成が固まった後は、絵コンテを作成し、カットごとの役割を明確にしました。
どのシーンでマップを見せ、どのタイミングで戦闘シーンを入れるのか、視聴者の視線の流れを意識しながら整理しています。この工程を挟むことで、編集時に迷うことが減り、全体のクオリティ向上につながりました。

 

編集作業(カット・音入れ)

<動画編集の作業風景>

編集では、まずカット作業を中心に進めました。
映像のテンポが悪くならないよう、無駄な間を省きつつ、情報を詰め込みすぎないバランスを意識しています。特にRPGというジャンルの特性上、世界観を感じてもらうために、あえて少し余韻を残すカットも取り入れました。
次に、BGMと効果音の挿入を行いました。
BGMはゲームの雰囲気を左右する重要な要素のため、映像と感情の動きが合うよう慎重に選定しています。また、効果音を加えることで、戦闘シーンやタイトル表示などの印象をより強める工夫をしました。

 

今回の動画制作で特に意識した点

▼ゲーム紹介動画(短縮版):クリックして再生できます

 

今回の制作で最も重視したのは、ゲームの魅力と対象ユーザーを明確に伝えることです。
「どんなジャンルのゲームなのか」「どんな人が楽しめる作品なのか」が、説明文を読まなくても映像から伝わることを目標にしました。
制作当時はゲームがまだ完成していなかったため、プレイ映像はAIで生成した映像を使用しています。ただし、単に映像を当てはめるのではなく、完成後のゲーム体験を想像しやすくなるよう、RPGらしさが伝わるシーンを意識的に選びました。
動画の冒頭ではストーリーの方向性を簡潔に提示し、その後にマップ探索や戦闘といったRPGの魅力的な要素を順番に見せています。
最後にタイトルロゴを光らせる演出を入れ、作品としての印象を強めました。エンディングのタイトル画面については、市販されているゲームトレイラーを参考にし、視聴後に記憶に残る構成を意識しています。

 

制作を通して得られたこと

今回の動画制作を通じて、編集スキルだけでなく、「伝えるための構成力」や「見る側の視点で考える力」の重要性を学びました。
限られた尺の中で情報を整理し、魅力を的確に伝えることは、今後の動画制作やコンテンツ制作にも活かせると感じています

 

連載の最後に

本連載で紹介してきた取り組みは、今回のアウトプットとしてKaien事業所利用者の方限定で訓練資料サイトに共有されることになりました。
利用者の皆様には制作の考え方だけでなく、実際に「どう遊ぶのか」「どんな仕組みで動いているのか」まで確認できる内容になっています。ぜひ、読むだけでなく、実際に触って遊んでみてください。

  • 遊び方についての資料
    訓練資料サイト内にて共有しています
  • ゲームデータ(Python)
    同じく訓練資料サイトからダウンロード可能です

完成したゲームだけでなく、試行錯誤した過程や設計の考え方も含めて楽しんでもらえたら嬉しいです。「作る側の視点」を知った上で遊ぶと、ゲームの見え方が少し変わるかもしれません。