マイナーリーグバナー投票結果のご紹介

皆様いかがお過ごしでしょうか?日が落ちるのも早くなり寒さも本格的になってきました。

私はこの度クリエイティブブログチームでの活動の一環としてマイナーリーグのバナー投票を行いました。ご投票いただいた訓練生の皆様、ご協力ありがとうございました。

 

今回は、投票いただいた人気ランキングの結果選ばれた上位3位までと感想とともに製作者の説明文を添えてご紹介したいと思います。

 

▶製作者による説明文
  1. マイナーリーグを利用する皆さんへ
  2. バナー概要
  3. 制作意図

 

同率1位 (2作品) 得票率20%<1作品目>

選ばれた理由 : 就職・転職サイトであることが視覚的にわかりやすい事が高評価の理由になっていました。

「発達障害専門就職・転職サイト」

▶製作者による説明文
  1. 中々見つからない発達障害に理解のある求人。大丈夫、ここなら見つけられます。
  2. マイナーリーグ利用者とエージェント(かつ就職先の会社)が握手している様を意図しました。しっかり利用者に寄り添い、力になるというメッセージを込めました。
  3. シンプルイズベスト。わかりやすさ重視。現状のクライアント様のWebバナーは「発達障害に特化した」部分がサイト名よりも小さく印象に残りにくいため、サイト名は最悪後からでも知ってもらえれば良いとあえて小さめに配置して、逆に「発達障害専門就職・転職サイト」という字を大きくしました。そのためキャッチを今回はつけず、クライアント様が所有する現状のバナーデザインを踏襲したためシンプルなものにしました。

 

同率1位 (2作品) 得票率20%<2作品目>

選ばれた理由 : 見やすさと、美化のないシンプルに飛び込んでくるメッセージ性が高評価の理由になっていました。

「その個性、つきぬけろ!」

「その個性、つきぬけろ!

製作者による説明文
  1. ちょっと曲がっていても、それは「ダメ」というわけではないんです。むしろ個性として、強みとして、就活に活かしてしまいましょう。
  2. 写真の杭(くぎ)は曲がってはいるものの堂々としているように感じたので、困難にくじけそうになっても負けない発達障害当事者をイメージしました。当事者(マイナーリーグサイト利用者)の下にある木、すなわち土台は彼らが今まで積み上げてきた個性や強みでもあり、これから当事者を支え背中を押すマイナーリーグエージェントもイメージしています。
  3. 日本の諺にある「出る杭は打たれる」に対しての反抗です。この諺の意味には、「他と違う人は疎まれたりしやすく困難な道を辿る」とあります。「自分は他の人と違う」と悩む当事者の方も多いが、どうせ他の人と違うのならばとことん突き抜けてしまい、誰にも有無を言わせないほどの気概を持った人物になってしまおうという意図で作りました。

 

同率2位 (4作品) 得票率10%<1作品目>

選ばれた理由 : 腕を上げるポーズに希望を感じ、スッキリと見やすいという理由が主な評価でした。

「あなたの強みを皆のあこがれに」

「あなたの強みを皆のあこがれに」

▶製作者による説明文
  1. あなたの凸凹部分の凸を、最強の武器に変えて皆のあこがれになるまで昇華させましょう。
  2. 青空に浮かぶ白い太陽は強みを最大限に活かした当事者、そして周りの人はこれから強みを見つけるべく空を見て一念発起する当事者たちをイメージしました。
  3. 発達障害という言葉から生じるネガティブイメージの払拭。最近は数年前に比べて発達障害に対しての理解が進みつつあるが、それでもやはりネガティブな意味でのスラング(コミュニケーションが上手く取れない、空気が読めない人の事をアスペと呼ぶなど)に使われたりする事も多い。そのイメージを払拭するためのデザインに仕上げました。

 

同率2位 (4作品) 得票率10%<2作品目>

選ばれた理由 : キャッチコピーが分かりやすく、雰囲気が良いとの理由がありました。

「あなたの強みを皆のあこがれに」

「強みを、仕事につなげる」

▶ 製作者による説明文
  1. 就職活動って、自分の「できない」ところばかり目に行きがちかもしれません。でも、よくよく探すと強みっていっぱいあります。それを色々なところに繋げましょう。
  2. 3人の人物は利用者から見た視点。これから就活をするにあたって利用するマイナーリーグ(及びエージェントたち)、そして仕事に繋がった未来の先輩や後輩、同期などの仲間を意味させました。
  3. 「凸凹(でこぼこ)」とも例えられる発達障害の凸部分を強みにし、仕事に繋げる。誰でも、どうしても凹の部分、所謂できない所ばかりに目が行きがちだが、凸の部分は誰にも負けないという人も決して少なくない。そんな凸の部分、すなわち「強み」を見つけられず仕事に繋げられないとなるともったいない、という意味。発達障害当事者は他の人よりも得意な部分と苦手な部分がはっきりと出やすい傾向があるため。凹の部分ばかり見ず、凸の強い部分も見ようという意図。

同率2位 (4作品) 得票率10%<3作品目>

選ばれた理由 : 文字が読みやすい。また、ハートの色が1色ではないところが個性や多様性を表すようで良いという理由で選ばれました。

「あなたの個性が輝くように」

製作者による説明文
  1. 世の中って色々な人がいますね。パソコンが得意な人、体を動かすのが得意な人。そんな個性が活かせるようにいきたいですね。
  2. 中央のカラフルなハートは、人間のもつ様々な個性を「人種のサラダボール」にあてはめてみたもの。どんなに混ぜても決して1つの色にならない、人間1人1人の個性を表し、同時に強みを表しています。
  3. 発達障害を、障害ではなく「個性」と言われるまでにハードルを下げたい、そういった合理的配慮に積極的な求人があるという意図を込めました。「あなたの個性」は、ここでは発達障害当事者、グレーゾーンの方の個性を対象にしています。発達障害は突出した個性、能力があると言われる一方、一般的な日常的、社会的に困ることが多いからこそ障害と認定されています。しかし、「障害」を「確固たる強み」に変えてしまえば誰よりも強い輝きを放つ、という意図です。

同率2位 (4作品) 得票率10%<4作品目>

選ばれた理由 : 見た目がきれいでかっこいいとの理由がありました。

「You can do it!! できないを、できるに。」

▶製作者による説明文
  1. 「自分はこれといった強みがない」と思っていませんか?実はそんな事ないんです。
  2. 暗っぽい空から朝日に向かってジャンプしている写真を選出したのは、今までのネガティブイメージからの脱却と、それに伴う明るい未来、就職活動や様々な困難を乗り越える利用者を意図した。
  3. 発達障害当事者に自信を持ってほしいという意図で作成しました。「You can do it」は直訳で「あなたはできる」という意味。様々な場所で発達障害当事者は他の人より自己肯定感が低くなりやすい、自信を失いやすいといわれるが、その認識をまず変えてみよう、という意図で書いた。「できないを、できるに」というキャッチは、利用者自身が「自分はできない」と思っていても、他の人からみれば「その人しか持ちえない、誰にもまねできない素晴らしい能力」を持っているかもしれない。できていないと思っていても、実はできているかもしれない。「自分はできる」と認識を変え、就職活動や、今後のライフプラン設計に挑んでほしいという意図で書きました。

同率3位 (3作品) 得票率5%<1作品目>

選ばれた理由 : 分かりやすく、インパクトがあるという理由が主な評価でした。

「発達障害特化 だからこそ、信用できる」

▶製作者による説明文
  1. 障害者枠のお仕事、発達障害だと通らないというイメージがありませんか。マイナーリーグなら、発達障害に理解のある求人がたくさんあります。
  2. 右にいる人物は利用者、かつマイナーリーグエージェントをイメージしている。利用者である場合はパソコンなどで求人を探しているイメージ、エージェントであれば頼もしさを感じられるようにした。
  3. 障がい者をターゲットにした就職サイトの「よくあるお問い合わせ」には、『発達障害も応募できますか』というものが多い上、企業の採用実績も実際は知的障がい者、身体障がい者しか採用しない所が多いなど、発達障害当事者の就職先窓口は決して広くありません。しかしマイナーリーグは発達障害当事者に向けた就職・転職サイトのため「発達障害特化だからこそ信用できる」と打ち出し、利用者や閲覧者の興味をひかせるようにしました。

同率3位 (3作品) 得票率5%<2作品目>

選ばれた理由 : 皆が就職に辿り着けないという暗い夜を過ごし続けていると思うので、夜明けに向けて走り続けるというイメージを抱かせてくれるという理由がありました。

「あけない夜はない」

▶製作者による説明文
  1. 就職活動って、終わりが見えなくて大変ですよね。でも、頑張るあなたはとても素敵で輝いていますし、必ず乗り越えられます。
  2. これは朝日の写真で、中央の太陽は利用者の未来を表しています。就職活動がひと段落したとしても、挫折などで悩むこともあるだろうが、それをくじけず乗り越えていく姿を意図しました。
  3. 就職活動は終わりが見えづらく、出口のないトンネルの中を歩き続けるようだと例えられる事が多いので、できるだけ利用者に希望を持ってもらえるようにデザインした。これも制作番号4番のものと同じで、発達障害当事者の支援窓口を広める意図も含めている。夜が長くても朝が必ずやってくるように、これからの未来や、今の事でたくさん悩んでもくじけそうになっても、あきらめなければ必ず朝がやってくる(成功する)という意図で作りました。

同率3位 (3作品) 得票率5%<3作品目>

選ばれた理由 : メッセージ性を感じたとの理由で選ばれました。

「進もう、未来へ」

▶製作者による説明文
  1. つらい事や悲しい事があっても、人生は続いていきます。どうせなら、希望をもって未来へ進みたいですね
  2. どこまでも続いていく道と太陽は、これからマイナーリーグを利用して就職、転職した利用者が明るく生きていける未来を歩めるようにとメッセージをこめました。就職活動が終わっても、決して内定がゴールではない事を表しています。
  3. 発達障害に特化した就職・転職サイトと周知する。発達障害を「個性」にまで落とし込み、就職活動に挑もうというメッセージを込める。
    「進もう、未来へ」はこれからどんどん変わっていくであろう利用者の未来や、そのキャリアプランなどについての応援かつ、激励のために打った。「あなたの個性が必要です」は、発達障害で顕著な凸凹(でこぼこ)の凸部分を活かせる求人がこのサイト(マイナーリーグ)にあります、というメッセージを意図しました。

終わりに : 今回の投票はどれも近差で、接戦でした。我々の就活への熱いメッセージまで込められており、このような素晴らしいバナーを製作していただいた訓練生の方に感謝と敬意を述べさせていただいと思います。ありがとうございました。