店長というシゴト

寒さも一段と厳しくなってまいりました。
皆様、お体ご自愛ください。

私は10月半ばからToy-enに移動してきた訓練生です。
12月の4日から三週間の間、店長を仰せつかりました。
この実体験を踏まえて、本日は皆様に私が得た気づきを少しだけお話ししたいと思います。

Toy-enという業務は、それぞれ発達障害を抱えたメンバーが担当しております。
個々の障害は人によって全く違います。こだわり過ぎる人もいれば集中力が続かない人もいます。マルチタスクが苦手な人もいますし、他者と話すことが苦手な人もいます。

今、あえて欠点となるところを挙げましたが、それぞれの人にも輝く面があります。
作業効率がとてもいい人、作業の仕上がりがとても綺麗な人、一つの問題をじっくり取り組んで解決してくれる人、など。やはり人によって様々です。
私は三週間の短い間ですが、店長経験をして一番大きな学びを得られたのが、その人の長所と短所をしっかり見ようとしたことだと思います。

これまで私は、あまり他人に興味を持つことがなく過ごしてきました。
リーダーという立場につくこともあまりなかったため、他者の長所など知ろうともしませんでした。

しかし、店長という業務はそうもいきません。特に、就活と並行している人が多いため、その日によっている人がまちまちという状況でも、平時の業務に変わりはないため、適切なタスクの割り振りが必要になります。
そういう時に必要となるのが、メンバーの特性や能力などをしっかり見分ける事でした。
急ぎの仕事を手際が悪い人に割り振ると、時間に追われて逆に作業効率が悪くなってしまいますし、集中力が続かない人に長いスパンかけて行う仕事を割り振っても当然上手くいきません。

店長という業務において一番大事なことは、メンバーをよく見てよく知るという、業務経験などで言い表せない部分にあるのだなと思いました。
とてもいい経験になったと、この業務を受け全う事にとても感謝しています。

この記事を書いている今、私は店長業務を次の担当の方に引き継ぐ立場になりました。
トラブル対応などで気苦労も確かに多い業務ではありましたが、それ以上に得られるものはとても大きかったと思います。
店長業務で得ることが出来た私の気づきを、しっかり伝えていきたいと思います。

さて、私どもToy-enは、職業訓練の一環として皆様から寄贈頂いた品を商品として販売しております。
この業務の基幹となるのが、皆様から寄贈頂いた品々になります。
使わなくなった玩具や本、CDやぬいぐるみ等々。不用品で構いません。
寄贈にご協力頂けますよう、この場を借りてお願い申し上げます。
不明な点がございましたら、気軽にお問い合わせください。問い合わせに返信をすることも訓練となりますので、とてもありがたく思います。

それでは、拙い文章を読んで下さり、誠にありがとうございました。
今後ともToy-enをよろしくお願いします。