犯罪心理学とは?

こんにちは! こしょ こしょ しんじゅくの訓練生のSです。
今回、ブログの担当は初めてですが、どうかお付き合いください。
これから、こしょ こしょ しんじゅくで出品予定の『犯罪心理学入門』という本をご紹介いたします。

 

『犯罪心理学入門』福島 章著 中央公論新社

1985年10月22日 初版刊行日

 

 

【この本を選んだ経緯】

(1)自身でも抑える事の出来ない強烈な欲望と、簡単に説明する事の出来ない複雑な動機を抱えている犯罪者も居ます。そういう心理を解き明かすためには、何が必要なのかという事を読み解いていく面白さに惹かれました。
(2)ある罪を犯した薬学の専門家の受刑者が、他の所で起きた事件現場で犯人が突然倒れてしまい、その事件現場に居合わせた警察官から依頼され、刑務所内からその犯人の命を自分が持っている薬学の知識で救ったという事例もあります。何が起こるか分からない展開を見ていけるという事に興味を持ちました。

 

 

【この本を読んだ後の感想】

心の小道、親子の葛藤、甘えや妬み・・・、色々と重なり振り返ると一本の道になっているという考えになりました。
誰もが辿った事のある道に、突如として恐ろしい深淵が口を開けている事にも気が付きました。犯罪と言う名の底知れない穴。誰もが持っている物では無いですが、誰もが持ちうる物でもあります。
犯罪者の心理は、一側面だけでは理解出来ないと思いました。本書で述べている遺伝、体型、脳障害等の「生物学的次元」、知能、性格、幻想等の「医学的心理学的次元」、親子関係や社会環境等の「心理社会的次元」、価値観、地域、学校等の「文化社会学的次元」を慎重に検討し、その因果性を総合的に評価するには多次元診断という研究も必要であると理解しました。
本書では実例をもとにこの作業を試みています。構成は同著者による雑学3分間ビジュアル図解シリーズの「犯罪心理学」(PHP研究)※と似ていますが、ただ少々言葉が難しいので、まず図解シリーズを読んでからの本書という流れをお薦めします。
屈折した気質や想いの先に、非日常的な決意や行動が現れ、彼らの「いつかきた道」を紐解き、理解に努め、未然防止に繋げ様とする著者の方をはじめ、多くの犯罪心理学に携わる方々に敬意を表します。

私たちは普段、親切な方々からご提供頂いた本を丁寧にクリーニングし、その本に興味を持った方や必要とされる方とのマッチングをして、ご提供しています。
あくまで職業訓練の一環ではありますが、それでも自分たちが丁寧にクリーニングや検品をした本が、それを必要とする方々にお届け出来る事に喜びを感じています。定価では高価な本もありますが、納得頂ける価格でご提供していますので、どうぞ、定期的にサイトにお越しください。

こしょ こしょ しんじゅくでした!

 

※『雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 犯罪心理学』福島 章著 PHP研究所出版 2008年1月25日発売