今どきの合理的配慮@大学

皆さんこんにちは。訓練生のIです。

吹く風も次第に夏めいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

本日は、2021年8月に開催したKaien特別セミナー、今どきの合理的配慮@大学 発達障害学生支援のプロに聞く!「ここまで進んだ!発達障害学生支援のいま❶」を取り上げます。この記事をお読みになり興味をお持ちいただけた方は動画も視聴いただけたら幸いです。

 

★今どきの合理的配慮@大学 発達障害学生支援のプロに聞く! (Kaien特別セミナー「ここまで進んだ!発達障害学生支援のいま❶」より)

 

このセミナーでは大学で実際に発達障害傾向のある学生の支援を担当されている先生方に、大学での支援の受け方などについてお話しいただきました。

 

今回の登壇者
  • 筑波大学DACセンター 中島範子先生(アセッサー)
  • 中央大学文学部 山科満先生(精神科医)

 

筑波大学における障害学生支援

障害学生の自立と自己実現を促し、社会の発展に広く貢献できる人材の育成。また障害の有無にかかわらず、全ての学生が成長しあえる共生キャンパスの実現を目的としている。ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリア(DAC)センターでは各部門で連携して学生の支援を行っている。

 

発達障害学生へのサービス案内一例(※サービスにより支援申請書の提出が必要)
  • 受験前の相談(障害学生支援の概要資料データ送付、キャンパスレポート動画の公開)
  • 合理的配慮の提供(根拠資料の提示が必要)
  • ウェクスラー式検査の実施
  • 学習・生活お役立ちブック「Learning Support Book(LSB)」の公開
  • 自己理解、困りごとのある学生同士が交流するグループ活動
  • 学習に役立つツールの貸し出し(例:録音機能付きデジタルペン、ノイズキャンセリングイヤホン、紛失防止タグ等)
  • 自習室、休憩室の設置
  • 定期的な面談

 

中央大学における障害学生支援

キャンパスソーシャルワーカー(CSW)を核にして、学内外の資源を活用し、学習支援、就労支援を行っている。中央大学全体で6名が在籍している。

 

CSWが本人面接以外に行う事
  • 家族面接、メールのやり取り
  • 学生相談室カウンセラー等との連携
  • 学部教務職員(カリキュラム担当)との連携
  • 教員と個別面談、メールのやり取り
  • 学科会議、学部教授会などの出席

→以上を踏まえ、合理的配慮願いの発出を行う。

 

具体的な支援策
  • 遮音の為にヘッドホン装着
  • スマートフォンでの授業録音、板書の撮影
  • 課題の期限設定(前倒し・細かく)での支援
  • 授業内容をプリントで詳細に「見える化」
  • 口頭発表に変わる課題の設定

 

大学内外の連携について

中島さん:筑波大学ではキャリアサポートと連携し、コミュニケーションの為のプログラムを外部に委託して開催している。また、学内で企業との交流会を開催している。企業の方に障害学生の事を理解してただいたり、学生自身の事をアピールする場を用意している。

 

支援を受ける事の出来る大学の選び方

山科さん:支援内容を単刀直入に聞いてみる。オープンキャンパスの時期から電話を掛けて、参考にしていただくのが良い。

 

いかがでしたでしょうか。

他にも、「今まで支援を受けてきた学生、初めて支援を受ける学生の受ける支援内容の違いは?」「面談の時に保護者は参加できる?」など様々な質問にお答えいただいています。

 

その様子は、ぜひ動画フルバージョンをご覧ください。

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