修了生コラム―勇気を振り絞って、一般求人をされている企業に問い合わせたら内定をもらえた話③

こんにちは、クリエイティブコースを修了した訓練生です。

このたび、希望の企業に内定をいただいたので、読者の皆様の参考になればと思い、その体験談を書き綴っています。

前回は、一般求人のデザイン職に障害をオープンにして応募するため、履歴書、障害特性書、職務経歴書、ポートフォリオという手札を揃えたところまで書きました。

今回は連載第3回です。よろしくお願いします。

 

■面接は対人カードゲーム

私は、面接にはカードゲームのような駆け引きがあると思っている。

面接官の出す手札は疑問カード。【一緒に働けるか】【利益を生む人材になるか】【意欲をもって物事に取り組むか】

それに自分の手札、【魅力】【安心】【やる気】で応酬していく。

時間内に自分の手札を失わずに、面接官と応酬できるか。

 

障害者雇用の前例のない企業だからこそ、特に障害特性について正しく、詳しく伝えられる手札を揃えていった。

  • 自分の特性を知っていて、対処が確立している
  • 業界の仕事に関わる分野で私の強みやできることが解っている
  • こんな特性があるが、配慮をいただければこういう能力を発揮できるということを理解して伝えられる

 

特性と配慮事項は漏れなく伝えられるように。講師の方に大いに助けて頂き、作成した。その他はアピールできる要素や単語のみを記憶して、自然に答えられるように対策を行った。

 

■いざ出陣

面接官の反応はよかった。

「ここまできちんと書かれた書類を送ってきた人は初めてだ」

「障害についてもきちんと理解、対処が出来ているのは良いね」と言われてニヤリとした。

そこから残業や業務といった込み入った内容にどこまで対応できるか、どこが難しいか、などのすり合わせになった。

面接対策のおかげでそこもうまく答えられたと自負している。

 

■面接後の所感

一般枠の面接で、障害者雇用に比べてかなり詳しく聞かれたのは以下のような質問だった。

  • 特性の理解と対処、配慮事項の説明がしっかりできているか
  • 例えばこんな仕事だとどう特性が出るか、といったシミュレーションができるか
  • 相手の意見を聴くことができるか
  • 反省して改善できるか
  • 主体的に、協調性を持って仕事に取り組めるか
  • なにより、この業界が好きで学ぶ気概を持っているか

 

当然ではあるが、一般企業の面接官は障害についての知識が少ないので、質問の台詞も曖昧になりがちだった。

そこに、Kaienの訓練資料にある「就活ナレッジシート」と面接練習が大いに役立った。

質問内容の例は、

  • 特性の対処と配慮事項だけではなくミスケースも踏まえて説明してほしい
  • (特性の苦手に関わりそうな業務ケースを説明して)こういう場合はどうなる?
  • 業務内容は〇〇だけれど、その中でどういう所が難しい?
  • その配慮は具体的にどうやれば(どこまでサポートすれば)働きやすい?
  • 体調が悪くなった場合のサインとかはある?

 

等々。あとは人柄。雑談の中で社風に合うか見定められている感覚があった。

 

いかがでしたでしょうか。

今回のお話は、ここまでです。

次回をお楽しみに!