Kaien大阪天六での訓練について

皆様、こんにちは。私は今年の4月からKaienの就労移行支援に参加しております。今回はKaienでの1日の訓練の流れや通所による私自身の学びや感想を述べさせていただきます。

《1日の流れ》

午前

全体挨拶後、一週間の目標決めや振り返り、テーマごとの会話練習などを初めに行います。次にKaienで用意されている講座に参加しビジネスマナー、スキル、キャリアプラン、障害特性の悩み等多岐にわたるテーマについて、メンバー同士の話し合いを通じて理解を深めます。また赤ペン指導として、履歴書の自己PRや志望動機、面接の想定問答集をスタッフや上司役の方に添削してもらいます。実際に面接練習をしっかり行って、就職活動に万全の態勢で臨めるよう対策しています。人によっては個人ワークとして、ExcelやWord、プログラミングなどITスキルを高めるために練習する人や、資格取得に向けて勉強されている方もいらっしゃいます。

午後

 週替業務、クリエイティブ業務、オンライン店舗業務に分かれ作業に取り組んでいます。週替業務では一人一人の能力や適性を見定めるため、事務職で求められるコミュニケーション能力やパソコンスキルの向上を目的に週ごとに課題を定め作業に取り組んでいます。クリエイティブ業務ではWebデザインやプログラミング能力などを高めるため、それぞれが事前に計画を立て、時にはスタッフに助言を仰ぎながら作業に取り組んでいます。

 そしていま私が担当しているオンライン店舗業務では、Kaienのスタッフや受講生、様々な人々に寄贈していただいた本をAmazonに出品し、販売を行っております。お客様に販売する商品ですので、できる限りきれいな状態で販売できるようクリーニングを行います。Amazonへ出品する際は傷や汚れ、折れなどが明示されるよう一冊一冊丁寧に状態確認しております。実際に商品の発注依頼があれば、本の状態の最終確認を行い、できる限りきれいに梱包し、お客様に発送しています。

《Kaien通所による学びと感想》

 私がKaienに通所し始めてから約3か月半経過しましたが、様々なことを学びました。まず初めに私と同様に目に見えづらい障害を抱えていらっしゃる人がたくさんいるということです。私自身広汎性発達障害という問題を抱えていますが、Kaienに来る前は相談できる人もおらず、障害を受け入れられずにいました。しかしKaienに通所するようになり、スタッフやメンバーとのやり取りを通じて、自分の障害を受け入れ、不安を解消できるようになりました。 次に人それぞれ素晴らしい才能があるということです。コミュニケーション能力が高い人、作業に丁寧に取り組むことができる人、タイピングやITスキルが高い人など例を挙げればきりがありませんが、Kaienにはそれぞれ違った才能を持つ人がたくさんいます。その才能をどのように表現すれば、社会に貢献できるかを日々の訓練を通じて再確認している途中なのだと思います。私自身もこれまではマイナスをどのように隠すかという事ばかりに目が行きがちでした。Kaienの通所を通じて自分がどのような人間なのかを客観的に見つめなおすことができるようになりました。訓練を進める中で、自分の長所や乗り越えなければならない課題を見極め、今後の就職活動に生かすことができればと考えています。