発達障害と公務員 障害者雇用の視点から
2018年、国による障害者雇用の水増し事件が発覚し、それを契機に発達障害含む障害者雇用の門戸が広げられるようになりました。
しかし、採用試験はどうやって対策すればいいか、入ったあとの配慮はどれくらいしてくれるのかなど、現在知られていないことがまだまだ多いです。
そこで今回は、実際に公務員試験に合格し現在働かれている3名においでいただき、障害者における公務員雇用に関する様々なエピソードを語っていただきました。
〇登壇者の紹介
脇屋さん:関西の自治体で条例整備の調整役として勤務
あささん:法務省にて非常勤で勤務
ゆうすけさん:税務署の国税局にて勤務
質問1:公務員試験の準備は?
- ゆうすけさん
私はKaien待機中で時間を持て余していたこともあり、試験勉強にかなり時間をかけていた方だと思います。理系はまだ解けたのですが文系はほぼゼロの状態からのスタートでした。予備校に行く余裕もないので「スタディサプリ」というネットアプリを使い、自宅で勉強しました。面接はKaienで何回か練習し本番に臨みましたが、面接は1回・20分間のみで、今までやってきたことと障害への配慮の話題が中心でした。
質問2:実際に働いてどう思う?
- 脇屋さん
私が入所したのが障害者の正職員の門戸が開き始めた時期で、人事部は障害に対する配慮など積極的に気遣っていただけましたが、それ以外の部署では「全然分からない」と理解をいただけず、「コミュニケーションのかみ合わなさ」という問題に1年ほど直面していました。しかし、人事部の方やメンタルヘルスなどの支援もあり月1回のカウンセリングがあったこと、Kaienによる定着支援で現状の相談をする環境があったことなど、支援体制が整っていたのは期待以上で助かりました。
質問3:支援についてどう感じた?
- あささん
体験を通して複数の支援事業を見てきたのですが、Kaienは他の事業所と比べて「訓練のクオリティーが高い」「発達障害に対する知識や理解が多い」「求人市場をしっかりと研究し方法論を編み出してくれる」という点で優れていると思います。また、他の事業所以上に就職までのナビゲーションを提案してくれるのが良いですね。
最後に:みなさんからメッセージ
- 脇屋さん
残業や障害への配慮など、様々なことが自治体ごとにバラつきがありますし外からは見えづらいです。それでも、障害者就労の1つの選択肢として考えて頂ければと思います。
- あささん
1つは、「好きなことは就活中でも中断せずしっかりとやっていくべき」です。もう1つは、就活の手段として支援事業所を利用する際は、「どこを利用するか」を妥協せず選ぶべきだと思います。
- ゆうすけさん
公務員は民間と比べて利益を求めるシビアな雰囲気ではないため、サポートに関してはある方だと思います。自分が出来ないことは周りの方が助けてくれますので、特に得意/不得意がはっきりされている方には向いているのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
他にも「各登壇者の公務員志望のきっかけ」や「Kaienで訓練を受けて良かったこと」など、様々な質問に答えていただいています。
その様子は、ぜひ動画フルバージョンをご覧ください。
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