訓練を通して学んだこと

暦の上では晩夏。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

私は数年ほど会社で働いておりましたが、様々な失敗を重ねてしまい、3年ほど社会から遠ざかっておりました。その3年の間に心身を整え、昨年の9月からKaienでの訓練を始めました。約7ヶ月の週替業務を経て、今年の4月からtoy-en業務に配属されました。

 

週替業務では、2週間毎に異なる業種の事務を経験します。様々な事例を想定して課題が与えられ、基本的には個人で作業を進めていきます。

ここでは、作業手順書の言葉をきちんと理解し、決められた2週間という時間を適切に配分できるか、が肝になりました。作業を進めていくと、理解が甘いために躓いたり、自分が立てた予定とのずれが出てきたりすることがありました。そういう時に、1)一人で抱え込まずに上司役の方に相談する力、2)各工程を完璧に仕上げることに拘らずに妥協する力、3)どの工程にどれだけの時間を割くべきかを見極める力、が試されたように思います。

 

toy-en業務では、商品の仕入れから商品がお客様に届いた後の事務処理までを、toy-en業務に所属する全てのメンバーと、相談や報告をしながら協同して進めます。

ここでは、各々が「正確に」「丁寧に」「迅速に」進めることが肝になりました。お客様からお金をいただきますし、商品の到着をお待ちになられているからです。週替業務で必要とされた1)~3)に加えて、4)自分の分担する工程が他のメンバーの分担する工程にどのような影響を与えるのかを理解する力、が試されたように思います。自分の効率だけを考えて工程を省いたり怠ったりすると、他のメンバーの分担する工程が非効率になってしまうことがあるからです。

 

両方の業務を経験しながら、どのようなお仕事でも、この4つの力が大切なのではないかと思うようになりました。これらに気が付いた時、今までの上司や同僚に多大な迷惑と負担をかけていたことにも気が付き、職場でどうして問題が起きてしまったのかにも思い至りました。とても申し訳ない気持ちになりました。

 

実は、有り難いことに来月から再び働けることとなりました。多くの障害特性を抱えている自分が、過去の失敗を繰り返さずに働いていけるのかは不安ではあります。いただいた機会を無駄にしないためにも、訓練を通して学んだことを忘れずに働いていきたいと思います。

 

このような気づきの場をいただけたのは、皆々様からのご支援があってこそだと思います。どうか今後ともtoy-enを宜しくお願いいたします。

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