訓練プログラムのご紹介

みなさんはじめまして。

私はKaien秋葉原の訓練生です。

今回、ブログを書く機会をいただきましたので、私が普段受けている訓練について

この場をお借りして説明いたします。

■発達障害者のための訓練

発達障害は脳自体に原因があり、根本的に直すことは無理だと言われています。

しかし、経験や工夫によってある程度のカバーは可能だそうです。

ここでKaienの訓練が登場します。

Kaienの訓練には大別して①座学の訓練、②実戦的な訓練の二種類が存在します。

現在のKaienのスケジュールでは、午前中が①の座学の訓練、午後が②の実戦的な訓練となっています。

■①座学の訓練

座学の訓練には、基本的なビジネスマナー講座や障害特性を理解するための講座などがあります。

ただしこれも講師の方の話を一方的に聞いて終わりというわけではなく、

例えば「電話を掛けて社員旅行のプランの詳細を聞く」といったテーマなら、

電話の掛け方のレクチャーを受けた後、実際に電話を掛ける役と受ける役に分かれて電話の練習も行います。

■②実戦的な訓練

実戦的な訓練の方は一言でいうと模擬職場訓練といったものです。

実際に社会で仕事をされてきた方が上司役として付き、

確認をしてもらったり適宜アドバイスを受けながら

自分たちで役割分担をしたり計画を立てて「仕事」を行っていきます。

このブログのカテゴリにもある「オンライン店舗」の一つ「Toy-en」においては、

Yahooオークションに中古の書籍や玩具などの販売をするオンライン店舗を構えており、

実際に外部の一般のお客様を相手にし、

出品処理、メール対応、お金のやり取り、落札された商品の発送までもを訓練生が行います。

もちろん店長も訓練生であり、上記に関わる仕事を店長が割り振っていくことになります。

(当然重要な場面では上司の方による確認があります)

その他、面白いことに訓練施設ながら会社のように毎日朝会があり、

そこで「社会人としての心得」というものを唱和したり、

一日に三回メールでその日の計画やその進捗の報告を行う必要があります。

■Kaienから得られるもの

以上の訓練を通じて自分の特性に気づき、その対処方法を覚えていくことで、

実際に働く上で起こりえるミスや困難にもある程度対応できるようになっていくと思います。

また、他の訓練生も発達障害を持っているので、他の人の対応からも学ぶこともできます。

さらに、訓練生一人一人にキャリアカウンセラーが付きますので、

一か月に二回ほどある面談を通じて、自分では気づけない自分の弱点を知ることもできます。

以上長文になってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。 今後ともKaienおよびToy-enをよろしくお願いいたします。