実習体験記~夢に向かって一歩を進めた11日間~

天の川がひときわ美しい季節となりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
こんにちは。Kaien阿倍野の訓練生です。

前回に引き続き、ブログチームから同じ実習に参加したため、こちらの記事を書かせていただきます。

元々クリエイターになりたいと思い、高校や大学で学んだり、Kaienで訓練したりなど、色々なことを学習してきました。

しかしどんなにスキルを磨いても、どんなに成功体験を得ても、何故か劣等感ばかりが積み上がっていくのでした。それが原因なのか、就活はいつまで経っても進みません。

そんな日々を過ごす中、スタッフの方から「デザイン事務所で実際の就労にかなり近い実習がありますが、参加しませんか」とのメールが届き、気になっている企業だったとこともあり、参加を決めました。

 

実習前、私の中での就労、特に一般就労へのイメージは

①上司という人は高圧的。
②発達障害がある人はどの職場でもいじめを受ける。
③質問なんてしようものなら怒られ、あまり教えて貰えない。

といったイメージでした。

しかし、実習が始まるとその不安とは裏腹に全く逆の世界がありました。

 

 

①どこの上司も高圧的?

個人的にはSNSの見すぎで、どこの上司も圧が強く、無理な業務を押し付けてきたり、なんなら人の心もないんだろうな…と恐怖心すら感じておりました。
しかし実は全く真逆。実習先の上司は本当に部下のことを考えていて凄く優しい人でした。上司は安心できる存在であり、怖くないんだ。このような上司の元で働きたいな。と思えた理想の上司でした。

 

②発達障害があるとどの職場でもいじめられる?

結論を言うと社員の方々と仲良くなれました。
確かに最初は他の社員さんも緊張していましたが、慣れてくると先輩社員達がにこやかに挨拶してくださったり、中には実習の席まで来て話しかけてくださる方もおり、とても嬉しかったです。もっと近い席での業務でしたらほかの社員の方とも仲良くなりたかったぐらいですが、職場は友達を作る場では無いので、この距離感は最高でした。

 

③質問したら怒られる?解決法を教えてもらえない?

怒られないです。むしろ興味を持ってくれているんだと喜んでくださり、上司もわからないまま放置されるより理解して業務に取り組んでくれた方が安心できるため、質問は沢山したほうがいいです。

上司曰く「怖がらなくてもいいよ。むしろ怒るような上司ならそれは上司として間違っている」との事。誰でも最初は1年生です。なので安心して沢山質問しましょう。質問したことにより、たくさんの学びを持ち帰れました。

特に仕事が煮詰まって困った時は相談すると、どうしたらいいかを提示してくれたり、時には上司が一緒に考えてくれたりすることも。

「これ相談したらなんやかんや言われるかな…」で自分一人で抱え込むと失敗してしまうことは沢山。これはうちの拠点の素晴らしい講師陣もやらかしたことがあるそうです。気をつけたいですね!

 

 

【実習内容とその感想】

実習では、名刺作成から始まり、打ち合わせやロゴ作成、校正作業など、様々な業務を行い、最終日には作成したインフォグラフィックデザインの発表がありました。特に私は制作段階がハプニングだらけでしたが、最終日までに無事に完成へ持っていくことができ、発表では自分の想定していたターゲット層の方から非常に良い評価を頂いて、無事に終わらせることができました。

このような結果から、私の中で就業へのイメージがつき「自分の力を最大限発揮できる企業で働きたい」「人に喜んでもらい、すごいと驚いてもらい、尚且つクライアント様にとって役立てられるデザインを作りたい」と考えるようになりました。

 

【さいごに】

実習前は知らない人が怖く、どう関わっていいかも不明確で、発達障害というあまり理解の進んでいない障害を抱えている私では、精神以外の障害のある方とそもそもうまくやっていけないのではないかと自信がありませんでした。

しかし、参加してみると他の障害のある方から偏見の目で見られたりすることもなく、普通に話すことができました。その結果、意外とうまくいったという自信が付き、働いてもいいんだな、就活をがんばりたい。という前向きな気持ちになりました。

また、実習生の中ではまさかの最年少、初めての環境、初対面の人達、プロの方々と行う本格的な業務。作成したロゴを褒めていただいたり、打ち合わせでは勇気を出して質問をしたり、時には良い質問を思いついていたのに気を使いすぎて聞くチャンスを逃したり、上手く会話ができなかったり、そういった経験を経て、多くの学びに変えることのできた素晴らしい実習でした。

以上となります。今後も当ブログをよろしくお願い申し上げます。