「障害者手帳を持つ」ということ

こんにちは。先月からToy-enに配属された訓練生です。

つい先日、市役所から精神障害者手帳交付決定の通知を受け、初めて障害者手帳を受け取りました。公的な福祉を受ける資格を得たということです。今後、障害者枠での就労の手続などの際に、徐々にそれを実感することになると思います。

自身が障害者手帳を取得する、ということに対しては、様々な考えを持つ人がいます。
自分が障害者に認定されることをなかなか受け入れられない人も少なからずいます。
発達障害の特性は、決定的に目に見えるものではなく、抽象的な表現を理解しにくい、行動が鈍い、注意力散漫、といった、個人的能力と障害の境界が曖昧な物が多く、日常生活の中で何となく違和感を感じつつも、なかなか自分が障害を持っていることには気付かず、成人してからそう診断されることも多いです。そこで急に障害を受け入れられないのも無理の無いことだと思います。
私の場合は、小学校3年の頃に一度発達障害の診断を受けていますが、当時は「成長過程で消えるもの」と考えられていました。そのために、社会人になってから苦労することはありましたが、再度診断を受けること、自身に発達障害があることを受け入れることに抵抗が無かったのは幸いです。
自身の経験から、特に子供が発達障害に関する診断を気軽に受けられる風潮が広がり、その体制も整えられれば、と思います。社会に出る前に自身の障害と特性を深く理解できれば負担は大きく減るのではないかと思います。また、考えが柔軟な幼い頃の方が、自身の障害は受け入れやすいです。

一方で、障害者手帳を持つ人に対しては、嫉妬と偏見が入り混じった冷たい視線が向けられることもあります。無償で公営交通機関を利用出来ることなどに反感を示す人は少なくありません。健常者であっても生き辛い社会の現状も、そうした妬みを生み出す原因かも知れません。
一方で、私達も様々な障害や病気を抱えた人への理解に努めなければなりません。そして、私達は就職のために日々の訓練を受けています。就労後は当然納税者になります。その時に、福祉が必要な人への「富の再分配」を意識するべきだと考えています。

私は、主に障害者枠での採用を目指して就職活動を続けています。「出来ないこと」に対して一定の配慮が受けられる職場です。そのためには手帳が必要です。
しかし、「出来ること」を頑張らなければいけないのは、一般枠の仕事と何ら変わらないことです。何が自分に出来るのか、日々考えていくことも、Kaienの訓練です。

Toy-enでは様々な商品を出品しております。思わぬ掘り出し物もあると思います。是非ご覧ください。

それでは今後とも皆様のToy-enのご支援、ご利用をよろしくお願い致します。