事務職への就活体験記 後編

こんにちは!
ブログチームに所属させていただいておりました、Kと申します。
こちらは「事務職への就活体験記 前編」の続きとなります。
もしよろしければ前編の方も読んでみてください。
●求人検索
求人検索は、Kaienに入所して環境に慣れた頃から始めました。
最初はマイナーリーグを中心に在宅可能な求人や専門職種を探していましたが、訓練を通して事務職を意識するようになってからはハローワークの求人を中心に探すようになりました。
また、スタッフの方に地域の就職サポートセンターを紹介していただき、実習も受けました。
●応募・面接
求人へは、
・銀行
・市役所
の2社に応募しました。
どちらも履歴書の添削や面接練習を受け、準備しました。特に面接は苦手で緊張してしまうのと、言葉と言葉の間に「えっと」等が入ってしまい、非常に聞き取りにくい返事となっていたため、何度も練習しました。
面接は銀行で1回、市役所で2回行われました。
銀行では、
・障害特性
・対応可能な作業
・勤務地へ通勤可能か
・勤務時間の希望
について尋ねられました。
市役所では、
・志望動機
・やりたい仕事
・公務員と会社の違い
について尋ねられました。
とても緊張しましたが、どの面接も30分ほどで、練習の成果を活かして話せたと思います。マナーについても、「どのタイミングでドアをノックしてください」、「自己紹介してから椅子に座ってください」等、事前に説明がありました。
どちらも最終面接で採用見送りとなってしまいましたが、良い経験となりました。
●実習
実習のみ、実習と雇用付き実習の2回行いました。最終的に内定をいただいたのはこの雇用付き実習を通してのものです。
どちらの実習も平日5日間で行い、身だしなみや挨拶等の基本的なことはできており問題なしとの評価をいただきました。また、実習のみ実習ではサポーターさんがついてくださり、実習中の休憩の取り方を教えていただきました。
課題といたしましては、「〜したい」や、「他に仕事はないか」等の意見があった際に自分から言うことができず、サポーターさんを通して伝えていたため、自分から言って欲しかったと実習先の方から言われたことです。それを活かし、雇用付き実習では適宜休憩を取りながら無理のないペースで業務を行い、発言も行うことができました。
また、最初は在宅勤務を希望していましたが、実習で決まった時間に出かけて働くという習慣をつけることで崩れがちだった生活リズムが整い、通勤の方が自分に向いているのではないかと感じるようになりました。このことをきっかけに、求人検索の幅も広がりました。就職活動では、通勤型の事務職に応募することになりました。
●まとめ
一般就労では、障害特性からうまく仕事を回せなかったり、周りの方に迷惑をかけたりしてきました。なぜ他の人にできて、自分にはできないのか分からないままでしたが、発達障害の診断が出たことで、その理由がわかりほっとしました。自分の努力だけでは限界があると思いKaienに入所してからは、障害特性の深掘りや具体的な対策をスタッフさんと考えました。訓練や実習で初めて分かった特性もありました。
そのひとつで、周りの環境によって緊張しやすくなるというところがありましたが、訓練中はスタッフさんや講師の方は暖かく接してくださり、そのおかげで特性が最小限に抑えられ、苦手だったことにリソースを割いて能力を発揮できたのではないかと思います。
また、前職で「努力不足だ」と言われた経験もあり、障害特性に対して何の努力もできていないと思い込んでいましたが、自分が意識していないだけで、行っていた対策があることが分かりました。それまでは「努力」=「無理をして頑張ること」だと思っていましたが、そうではないのだと理解することができました。Kaienで自分のことを理解してもらう事ができ、努力が報われたのは大きな成功体験だと思います。
皆さんにもKaienで成功体験を積んで、自分らしく過ごしていって欲しいと思います。
以上です。ありがとうございました。