Kaienサイトチェック業務のご紹介

こんにちは、クリエイティブコースの訓練生です。

私のチェック中の経験の中から、いくつか参考になりそうな点をご紹介します。

 

  • 緊急報告の基準

チェックしていて発見したエラーの中には、緊急報告すべき重大なエラーなのか、区別がつきかねる場合があります。

そういう時の判断基準に出来る事が4点ほどありました。

 

①顧客・外部の人間が迷惑を被りうるものは重大なエラー(他社や社外の人間の紹介など)なのですぐ報告です。

②些末なものでも間違いなら報告したくなりますが「厳密には変でも十分通じる」ものは無視で大丈夫(漢字の変換忘れなど)。

③引用や社外の人物の発言などは、当人が意図した表現かもしれないので、余程の事が無い限り修正するものではありません。

④どうしても判断できない場合は「判断に迷うエラーがあった」と相談する形で私は報告していました。

 

  • ページ同士の内容の食い違い

チェック中のページと、ページ内のリンク先あるいは文中で名前が挙がった企業のホームページなどで、書いてある事が違っていて整合性が取れない、という事が複数回ありました。

「ページとリンク先で事業所の名前が違う」「名前を挙げた企業が現在では改称していた」「引用文献が元ページを見ると一部抜粋だった」等です。

 

この手のエラーは深刻な状況を起こす可能性もあります。

複数ページをまたぐエラーは他より数段見つけにくいので、確認しないよりは手間をかけてでもチェックすべきです。

ただしリンク先が自社ページでない事も往々にありまして、よそ様のサイトに口出しも出来ませんし、困ったらまず上司に報連相していました。

 

  • 自分の中でピンと来ない表現

チェックを重ねると、正しいかどうか断言できない表現や初耳の表現を見る事がままあります。

私は「打ち手を考える」や「クリニックリンク」「活き生きと」などで迷いました。

そういう時は、その単語をそのまま検索ワードにして調べてみると、一般的表現か誤植か確かめられます。

 

  • 画像内の誤植

テキストの書き間違いは、書き直すだけです。

が、画像内の文字に誤植がある場合、画像自体が作り直しなので、些末なミスでも修正はテキストよりも面倒です。

エラー度合によっては緊急報告が必要な事案かもしれませんし、一回りだけ大きなエラーだと思ってください。

また、もし画像編集技能をお持ちなら、修正案として代替画像を作成して提出できると、理想的です。

私の場合それらしい技能を持ち合わせていなかったので、HTML/CSSとスクリーンショットだけでどうにかしました。

 

  • Altタグの長さ

Altタグの事で講師に相談した時、色々教わったので共有します。

①Altタグに文字数制限は無いですが、意味が通らない文章とみなされるとスパム同様Google検索からその画像が除外されるそうです(例:ネット通販の商品名のような脈絡の無いキーワードの羅列だと文字数関係なくNG)。

②目の不自由な人がサイトを閲覧する際に使う音声読み上げソフトは、Altタグも画像説明として読み上げます。Altタグを読み上げた時、あまり長文だと聞いていて苦痛なので、文字数制限が無いとはいっても一定程度要約しましょう。

③読み上げソフトは、漢字は基本的には読み間違えず、また全て文字通り読み上げます。例えば「この漸近線(ぜんきんせん)を」という文は「このぜんきんせんカッコぜんきんせんカッコを」と長々読み上げます。ルビ振りも括弧も避けた方が良いそうです。

 

  • タイポグリセミア

「単語の最初と最後の文字が同じなら、他の順番がおかしくても正しく読めてしまう」という現象を、こう呼ぶそうです。

「株式会社kaein」などがそうです。案外かなり気づきにくく、特に英数字は危険です。

 

サイトチェックではなく週替業務での経験ですが、こちらでも常に警戒しておいて損は無いと思いました。

また「脳が勝手に補完・修正してしまってミスに気が付かない場合がある」という事を頭に入れておく事は、文字の並びに限らず誤字・脱字・衍字・誤変換のチェック全てで役立ちました。

 

以上となります。