多くの方と一緒に得たもの

こんにちは。5月よりToy enでの訓練を開始しました、まだまだToy enではひよっこの訓練生です。

Kaienでの訓練は12月から5月で6か月を数え、今月めでたく内定を頂きました。就職活動としては入所前から行っていたので、通算1年になります。今その頃には想像もできなかった社会人生活が、具体的な日程まで決定しました。思い返せば多くのことに挑戦し、失敗してへこんで、そして達成した濃密な期間であったと思います。また色々な出来事には必ず自分一人ではなく、誰かがそばにいてくれていました。

 

就職を考えハローワークに行ったのは1年半前のことでした。その時はただただ求人に圧倒され検索機を茫然と眺めていました。求人の一つ一つが未来の失敗を暗示しているかと思われ、就職した先の自分を想像すると暗澹たる気分になっていました。私は高卒でなんの資格もなく、また未来を良くできる自信もなかったのです。アルバイトはしていましたが、適職とは言えずなるべく楽な時間帯でできるだけ短時間での勤務でした。いつも仕事が終わると疲れており、家に帰って時間を浪費する生活でした。更にその後3月の終わり桜が花開く頃私は精神的に参ってしまいました。自分がこれから何をしたいか何ができるのかがわからないままだと、満開の桜やいたる所で見かけるフレッシュマンの姿はなかなか堪えるものがあります。元々季節の変わり目は憂鬱になりがちで、今まで目をそらしていましたが就職を考えると向き合う必要を感じました。そして精神科にいき「広汎性発達障害」との診断を受けました。

半年ほどの待機期間を経てKaien川崎に入所をしました。ほとんど全員新たに訓練を開始するということもあり、良い関係を多くの方と築くことができました。発達障害と言っても苦手なこと得意なことは、全員違い皆様々な個性があります。診断も下り自分のことがよくわからなくなっていたのですが、一人一人違うということは心の軽くなることでした。「ありのまま」で、自分はこれでいいのだと。ただ、楽しい事ばかりではなく時には苦しいこともあります。それは自分の弱い部分と向き合うことです。キャリアカウンセリングではスタッフの方が、客観的に自身の問題点を指摘してくれます。中には認めること自体嫌なこともありそれをズバズバ解体されるので、終わると決まってげっそりしていました。しかし、攻撃するわけではなく改善を期待されて伝えられるのはとてもありがたいものです。少しずつ改善することでゆっくりとですが自信を持つことができました。これは秋葉原に移っても変わらず、親身になってサポートして頂けました。

 

就職の具体的な支援も助かりましたが、自分に自信を持ち未来を見つめられるようになれたことがとても大きいと思います。自分に何ができて何がしたいのかをなんとなくですが、理解できるようになりました。今自分に不安はほとんどありません。きっと継続して就労できると思います。今こういった心持でいられるのは、一重に今まで支えて頂いた多くの方のおかげです。ありがとうございました。